第一章

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教室の外から気持ちのよい風が吹いてくる。 机の上にピンクの花びらが乗ったので、ふと窓から教室の外を見てみると、桜が風に吹かれていた。 その美しさに思わず息を呑む。 そういえば今はそんな季節か。 最近は忙しくてすっかり忘れていた。 ちょうどいい、今度息抜きとして花見に行こう。 弁当には何がいいか。 何処に行こうか。 そんなことを考えていると、HR終了の鐘が鳴った。 これで今学期はもう終わりだ。 多くの生徒が苦しむ期末テストはすでに終わっているので、後は、春休みを迎えるのみ。 今日は春休みに注意する事やテスト結果返却など大したことはない。 まぁ、少し最後に生徒会室へ行って書類を確認しにいくか。 そう思い、立ち上がる。
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