第一章

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そういえば自己紹介をしていなかったか。 俺の名前はエルヴィス・アイルベルト。 クイウヨキ国にあるトニシスタン魔法学園一年で、生徒会書記をしている。 とはいえ、明日から春休みなので、四月には二年になるのだが。 俺の性格は周りには面倒臭がりと言われる。 自覚しているが。 だから、何事も最小限のエネルギーで解決するのが俺のモットーだ。 そのためには、面倒事には近づかないのが一番なのだが、そうも行かない。 何故か俺の周りには目立つメンバーが集まっている。 生徒会に入っている時点で俺も目立っているような気がするが。 例えば、 「エル、待ってくれ。生徒会室にいくんだろ。俺も行く。」 この男。 リオネル・マクラミン。通称リオ。俺の幼なじみで、家は隣同士だ。顔は整っていて、性格はいい。生徒会会計。それで、男女共に人気がある。 ついでに言うと、こいつはよくいる主人公の様に鈍感ではない。 自分に向けられる好意は気付くし、はっきり断る。 俺もこいつのそんな所は事は好きだが、他のメンバーが集まると、周りからの注目が集まって辛い。 「お前も書類の確認か?」 「あぁ。もう明日から休みだからな。最終確認だ。」 そう言って、二人で生徒会室への廊下を歩く。
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