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「昔みたいにさ、家にごはん食べにおいでよ」
「えー」
わたしは小さいときによく、ハルの家に遊びに行ってはごはんをごちそうしてもらっていた。
ハルの家の事情もあって、年を重ねていくうちに行く回数は減っていったのだ。
「母さんもそう言ってたよ? 最近はあまり見かけないから、寂しいって」
「なんか恥ずかしいじゃん」
「昔はどかどかと上がりこんでははしゃいで、ごはんは女の子とは思えないくらい食べてたのに・・・」
「そ、それは昔の話でしょ!」
あまりの恥ずかしさに、ケータイを投げてしまいそうなのをなんとかこらえる。
人に見せられないほど、顔は真っ赤に違いない。
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