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だから違うんだけどなぁ。
真紀の妄想が一人歩きしている。
「第一、ハルがわたしのことを好きになるわけないでしょ。ずっと友達として付き合ってきて、今さら」
「そんなことないよ。大事そうにしてるし。何より涼香のことを見てるときの目がねぇ・・・涼香しか眼中にないって感じだし」
ニヤニヤと気持ち悪い顔で、語ってくる真紀。
「真紀の目とその頭はどうなってるの? 1回病院行ってきたら?」
全く、その妄想力にはあきれる。
「失礼だなぁ。涼香が鈍感なだけでしょ」
「は? 鈍感?!」
「涼香はどうなのさ? 好きじゃないの?」
うーん、と考え込む。
実際のところ、好きというのがよくわからない。
恋愛の好きって、どういう感じなのだろうか。
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