プロローグ

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細く凛々しい眉、きれいな瞳、すっと通った鼻、薄い唇。 こんな整った顔立ちをしていたら、いくら幼なじみとはいえ、あんまり見つめられると恥ずかしいし、照れる。 「な、なに?」 動揺して、声が上ずっている。 どこに視線を向けたらいいかわからず、あちこちに移り変わり落ち着かない。 ハルの真剣な眼差し―― 自然とそこに吸い込まれていきそうだ。 そのきれいな瞳には、私の顔が映し出されているのがわかる。 あ、ハルのまつげ、長い―― 「ふふっ、あははは!」 笑い声にふと我にかえる。 一気に恥ずかしさがこみ上げて、頬が熱を帯びた。
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