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『毎週日曜朝6時、絶賛放送中!見ないあなたはお仕置きだぞ!』
「見るに決まってるじゃんーアミリー!俺はお前にぞっこんラブだぜ!」
テレビに向かってそんな事を言うコタに寒気を感じる。
「・・・・・・きもちわるい」
「なんだよ小麦!俺がアミリーに恋をしてるからって!嫉妬か?嫉妬なのか?」
「あんたの何に嫉妬すればいいのよ!」
こんな調子で毎日口を開けばアミリーアミリー。
いい加減三次元の女に興味を持ってもいいと思うんだけど!
すぐそばにこんなピチピチの女子高生がいるのに!
私はため息をついて結っていた髪をほどいた。
私の伸ばした髪は、少しでもアミリーに似せるため。
少しでもコタに振り向いてもらえるように、小学生の時から伸ばし始めた。
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