渡天桑海(とてんそうかい)

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翌日のカナタにて。 新しいバイトは19才瀬田祥子、身長は160センチ位、痩せ気味でポニーテールの茶髪に黒い瞳の大学生、愛嬌のある女の子で制服が良く似合い、洋一は好感を持った。 祥子は洋一の指示をテキパキとこなし、ミスも少ない。 安心して任せれるとして、祥子はレジに立つ事になった。 13時からの昼休み、洋一は祥子を奢るからと近所のうどん屋に誘い、カナタの方針を告げた。 「親切・丁寧・笑顔の3つだよ、手順の方はもう覚えたかな?」 「はい、何とか。」 「で、週何日来るんだっけ?」 「月曜と金曜で、9時17時です。」 「解った、じゃあ今後とも宜しく。」 祥子は口数が少ないがその分、相手の言う事をしっかり記憶しようとしている様で好ましい。 「それと…俺が誰にでも薦めてるんだけど。」 洋一はタフをバックから出して、祥子の前に置いた。 「御下がりで悪いけど君にあげるよ。」 「あっ、タフ。友人から聞いた事が有ります。へえ~いいんですか貰って。」 「ああ、明か沙汰会ってのも聞いてる?俺会員なんだよ、明か沙汰族さ。」 「未入会の人が御無沙汰族とか。」
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