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レボは当たりを見回す。
「にいちゃん!どこ!?」
今まで兄がレボに声をかけずに
外に出かけたことは一度もなかった。
それだけにレボは不安になって家を飛び出した。
そこでレボが目にした景色は絶望だった。
「えっ…」
言葉にならない声が出る。
レボは自分の目を疑った。
目の前に広がっている白黒の光景
そこには「色」がなかった。
空一面は雨雲のような黒い雲で覆われていて
太陽など微塵にも見られない。
昨日まで色鮮やかに咲いていた花々は
まったくもって生命を感じられなく
真っ白になり枯れている。
「…そんな、」
レボは何度も目をこする。
しかし無情にもその情景が変わることはなかった。
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