第一章

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朝あんな感じだった大翔でも、頭が覚めればとても頭が良い 「大翔、ここどうすればいいの?」 「あぁ、ここはね~」 テスト前ということなのか範囲が終わった教科は自然と自習が増える、今は数学で自習 「なるほど、こうすれば良かったのか」 「うん、夕凪は少し手が甘いんだよ」 「自分でもそう思うわ。大翔に言われて毎回気づくし」 「注意深く聞いて、先生の言葉は聞き逃したらだめだよ?」 「分かりました大翔先生」 勉強ではほんと、大翔には頭が上がらない。おかげで私も成績優秀で居れてるもんね 「先生…先生…!」 「どうかしましたか大翔先生?」 「僕、先生…。次の質問は何かあるかい?」 うん、やっぱ大翔って単純だ。将来騙されないか心配で仕方ない 「はぁ~…」 「夕凪、どうかしたの?」 「ん~ん、なんでもないよー」 私は誤魔化しついでに大翔の頭の撫でる。気持ち良さそうに目を細めちゃって可愛いなーもう! 「夕凪、夕凪」 「なに~?」 「んとね、んとね、ちょっとこっち来て」 どうしたんだろ?と思いながら私は大翔に近づくと大翔に頭を撫でられ始める 「ふぇ?」 「お返しだよぉ~」 あー…好きな人に撫でられるのって落ち着くし気持ち良い…… 「夕凪、いつもよりかわいい顔してる」 「んな…!/////」 こいつは…!なんでこんなこと直球で言えるの!? イチャついてるうちに終業の鐘が鳴った
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