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そうして午近くになって……。
「……ねぇキミちゃん、A君とはいつから親しい仲なんじゃよ?」
真弓は、ひそひそと紀美子に訊くのだった。
「……先輩が落ち込んだあたりからですょ」
そう応える紀美子は、一層ひそひそとなって、応えるのだった。
「ふ~~ん……で、どこまでいったんじゃよ?」
「そうですねぇ……この前、彼の誘いでディーのシーまで行ってね、
そしたらねぇずいぶん濡れちゃいましたよ、寒いのにぃ」
「え、逆だけど濡れてC、Dまでいったの……寒いのに?
そりゃ寒くても随分頑張ったがね。キミちゃんも一人前の女になったんだね」
「……あそこまで行くとぉ一人前の女になるんですか?」
「まぁらしいがね……
恥ずかしい話し、あたしゃまだいったことないけどね、この歳で」
「先輩はまだ無いんですか、その歳で。
同郷の彼氏が居たじゃないですか」
「……痛いとこ突くねぇキミちゃんわぁっ」
「……すみません。あ、そうだ忘れてた。
その時行ってのお土産ですよ、先輩。はい、これ」
「いっての……お土産って?
ありがとう。ぅん、これミッキーマウスのキーホルダーじゃがね」
「……そうですよぉ ミッキーちゃんお嫌いですか?」
「えっ、いや……好きじゃけど……」
「姐御~~電話ですぜ」
真弓は驚いたようにして、顔をあげた。
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