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お……き………お……き……て………
「起きてっ!!」
ハッ
私は美香の声で、時間の概念もない真っ白い世界から目を覚ました。私は必死に周囲を見回したが、もうあの女の姿はなかった。次の瞬間一気に体中の力が抜けるのがわかった。
「大丈夫っ!?」
美香は私の肩を支えながらそう言った。
「美香、絶対早くあの写真供養してもらった方が良い!」
「わかったって、だから今度…」
「今度じゃなくて、すぐ行こう!明日っ!」
私は美香が言い終わらないうちに被せるように言った。
「明日って言ったって会社があるじゃん」
「会社なんて休んだ方が良い。二人で休もう」
美香は私の剣幕に押され、渋々明日あの写真を供養してもらいに行くことを承諾した。
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