斗夢

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安堂の両手に頬を挟まれたまま、二人で微笑み合う。 そしてまた唇が重なった。 でも今度はいつもの軽い可愛いキスじゃなくて、もっと長くて、甘い、恋人のキスだ。 そんなキス、俺は勿論したことなくて。 俺の頭を支えながら舌を絡めてくる安堂に、もうなんだか思考も身体も溶かされてしまうんじゃないかと思う。 酸欠のせいもあるのか、頭が働かなくなってくる。 いつの間にか、キスをしたままベッドに倒されていた。 頭の中がふわふわして、気持ちいいな。 なんかもう何も考えられなくて、全て安堂に任せてしまいたい。 働かない頭でそんな事を考えてたら、唇が離れた瞬間につい言ってしまった。
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