斗夢

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「…はぁ、…もう、安堂の好きにして」 そう言ったら、安堂はがばっと起き上がって固まってしまった。 あれ? また変な事を言っちゃったかな? 頭が働かなくて、いまいち自分が何て言ったのかも良くわかんないや。 座ったまま固まっている安堂は少し赤い。 照れてるのかな? 「お、おーい。安堂?」 中々何にも言ってくれないから問いかけてみる。 安堂は片手で目を覆って俯いてしまった。 「お前さぁ、そういう事言ったらどうなるかわかってんの?」 え。どうなるんだろ。 えっと、と考え込む俺に、安堂は溜息を吐いてまた困ったような表情で俺を見る。
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