斗夢

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「安堂、ありがとう。ごめんね」 安堂はきっと俺の分まで二人の事を悩んで考えてくれてる。 俺に出来ることなら、何でもできるよ。 「俺は安堂になら、何されてもいいんだよ?」 俺は安堂のものなんだから。 そう言うと、だからそういう事言うのやめろって、とまた真っ赤になってしまった。 ふふ。 安堂はやっぱり照れ屋さんだ。 安堂が照れていると俺は照れ臭くないみたい。 だから今は俺が勇気を出して、安堂に幸せをあげよう。 安堂がいつも俺にくれるように。 「安堂」 そう呼べば、何だよって少し投げやりな返事と共に赤い顔がこっちを向く。 その頬をいつも安堂がしてくれるように両手で挟み微笑む。 「好きだよ」 そう告げて、愛しい恋人に俺はキスをした。 この幸せがずっと続きますように。 END 2014.3.5 エブリスタ転載 2014.12.1
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