第1章

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あのポーと音が耳に残り、興奮気味な私は助手席に乗り込んだ。 だって__ 後ろにオジチャン二人、乗っちゃうんだもん。 「さっきは煙、出ましたな。いい絵が撮れそうだ。 にいちゃんは午後はどこ撮るじゃ」 オジチャンの問いに 「午後は、鉄橋と紅葉をからめて撮りたいですね」 「第一鉄橋かい?」 「そうでね。だから、尾瀬のみしま宿のところから撮ります」 いいなあ~~~。 私も行きたいけど、車がないと無理な場所。 「ねえちゃんもお願いすれば、若い女の子の頼みなら聞いてくれるだろう」 オジチャンたちが言ってくれた。 隣を見ると、おにいさんはにっこり笑って、 「転車台終わったら、行きましょう」
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