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それなにの、私ったら、下り道、山の木の根っこにつまづいて、足をひねった。
「僕の車に湿布あるから」
「すみません」
ひねった足に湿布を張っていると、
城崎さんは紙コップに入ったものをくれる。
「あたたかい」
「美味しいですよ。きのこいっぱいの豚汁」
「おいしい」
わざわざ、道の駅で買ってきてくれたんだ~。
ほっこりした。
でも……上に人がどんどん登っていくのを見て、慌てた。
「行ってください。私、車から降りますから」
「いいですよ。トイレ行ったら、行きましょう」
山斜面を登るときも後ろで落ちないように見ててくれる。
それが紳士的で、胸がキュンとした。
一緒に並んで写真を撮るときも、肩がぶつからないように意識して、
どうしたの?
SLよりも隣の彼にときめいている。
一枚、冗談で彼の写真を撮った。
このまま、別れるのもつらすぎる。
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