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「明日はどうするんですか?」
「明日は帰ります。
午前にちょっと磐越西線でも撮れたらいいですね」
「私も連れて行ってもらっていいですか?」
すっごく驚いたように彼が目を見開く。
ずうずうしすぎたか。
磐越西線のSLにも心惹かれたのも本当だけど……
「いいですよ。家まで送りましょうか?」
「うちは埼玉ですけど」
「私は神奈川なんですよ」
遠いな。この距離。
もしかしたら、遠距離恋愛になるのかな?
家まで送らせるって、なんか、彼を利用する女みたいでいやだ。
「福島の駅までいいですよ」
「撮影場所は高速の近くですので、そのままインター乗るんで」
城崎さんは困ったように言って
「じゃあ、高速途中で降りてください」
「ええええええ」
ケンカしたカップルみたいなことを言わないで~~。
聞き耳を立てていたオジサン達が笑う。
「たしかにどこかで降りるぐらいなら、高速で降ろしたいな」
「じゃあ、家までお願いします」
憮然として、私は答えた。
意地悪を言った城崎さんはオジサン達とまだ笑っていた。
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