序章

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" 集団生活における習慣と規律を学ぶため,"と表むきの理由としてはそううたっているが実際はまだ特殊能力をうまく扱えない新入生達がもし誘拐されてしまった場合、自身をその能力で守ることが出来ないからである。そのため全寮制にすることで管理し生徒達を誘拐から保護している。全寮制といっても希望するものは寮外に出ることが出来る、資格は2年生になり試験官の前でおこなわれる寮外試験に合格した生徒となっている。この試験に合格した2年生以上の生徒は自分の身を自分の特殊能力で守ることが出来ると判断されたことなる。 誘拐犯達は最初はまだ特殊能力を扱えないか扱いきれていない生徒を狙う事にし、魔術学園に乗り込んだが全ての誘拐犯が魔術学園の高度なセキリティーの前にあえなく撃退された。 次に寮外に住んでいる生徒を狙ったが、特殊能力を扱える生徒達は子供といってもそれぞれが常人をはるかに超える能力をもっており、またそれを自由に操ることができる。そんな生徒達に誘拐犯が勝てるはずもなくこれまたあえなく撃退された。 それから魔術学園の生徒の誘拐犯罪はめっきり減ったが完全になくなったわけでわない、が、 (誘拐なんて出来るか?あの魔術学園から生徒の俺を…) 魔術学園から生徒を誘拐するなんて出来る筈がない。それほど魔術学園のセキリティーは完璧なのだ。 (そもそも侵入するのだって不可能にちかいはずだ、それに誘拐されたにしてはとくに縛られてるわけでもないし" 首輪,"もついていない…) " 首輪,"とは特殊能力者たちの能力を封じる装置の名前だ、その名の通り首に丸い装置を取り付けることで特殊能力を封じることができる。詳しい仕組みは分からないが脳波に影響をあたえる電波をだしてるらしい。正規の品を扱っているのは警察くらいだが犯罪者の中にはどこから手に入れたのかそういったものをもっている者も少なくなかった。そのいう拘束具の類のものをつけられていないこともあり、当初考えていた誘拐の線はなさそうだ。
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