飛行機公園

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「いいか、オレたちは仲間だ。コンビだ。相棒だ。二人でぜってー犯人見つけんぞっ」 僕は伏し目がちにうなずいた。 心の中では、恐怖におののく自分と、興奮に高ぶる自分がせめぎ合っていた。 「おい、麦嶋。おまえ、下の名前、なんだったっけ?」 「麦嶋、公一だけど」 「公一かー。おまえ、高三なのに、公一とかって馬鹿にされたりしねーか?」 突然、なんだよ。 そんな低レベルな高校生は、どこにもいないよ。 あ、目の前にいた。 「まあ、いいや。オレたちは相棒だ。今からオレはおまえのことを公一と呼ぶことにするぞ」 なんだか知らないが、一気に距離を縮めてきた感じだ。 親近感。 僕はもちろん知っていた、彼の下の名前は智之。 馬場園智之。 「じゃあ、僕は君のことを・・・」 「おお、なんて呼んでくれてもいいぜっ。馬場園くんでも、馬場園さんでも」 あれれ? だいぶ遠く離れてしまった・・・。 しかも、一方的に。
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