自分の尻尾を追いかける犬

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この送り主が誰なのか、何を意図しているのかさっぱり分からない。 だけど僕は、このメッセージに乗ってみることにした。 退屈な日常、取り繕う居心地の悪さから、わずかにでも抜け出せるなら。 気晴らしにでもなるなら。 もうすぐ授業が終わる。 僕はこの小さな紙を栞がわりに、文庫本を閉じた。 ※ ※ ※ ※ ※
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