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「ここがお前の部屋だ」
「…綺麗な部屋」
「使ってないからな」
リビングから繋がるドアを開けると、ベッドがある洋室になっていた。
ちゃんと私の部屋まで用意してくれるなんて、初対面なのにも関わらずそこまでする意図がわからない。
私を安心させる為?
「有難う」
「後は適当に見て覚えるといい」
「うん、わかった」
男が部屋から出て行くとベッドへと腰を下ろして一つ溜め息をつく。
無一文でこれからどうすれば良いのだろうか。先が真っ暗だよ。
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