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「…ん」
窓から明るい光が差し込み眩しさで目を開き、鳥の囀りが聴覚を刺激する。
昨夜は天井を眺めながらそのまま寝てしまったんだ。
身を起こし窓へと歩むと、窓を開けて空気を取り入れる。
もう直ぐ訪れる冬を匂わせる冷たい空気に目が冴え始め、少し遠いが窓から見える海に視線が奪われる。
こんな朝を迎えるのはいつ振りだろうか。
二十歳になってからは店の近所にある店長が用意したアパートに住んでいたから、こんな清々しい朝は本当に久し振り。
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