432人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
男の視線から目を逸らすと、男がわかるかわからないかくらいの小さな動作で頷いた。
「くくっ。お前は色んな意味で想像力が豊かそうだな」
「…何よそれ」
「何を気にしてんのかわからねぇが、監禁したりするつもりはない」
「…本当に?」
「ああ、本当だ」
「約束してくれる?」
「ああ、約束する」
頷く男を見てほんの少しだけど、安心した。
まだ全然素性のわからない人だけど…大丈夫よね。きっと、大丈夫。
最初のコメントを投稿しよう!