第1章

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ひとつ、ため息をついてから本を抱え直して職員室に向かった。 廊下の窓から見える空は、澄んだ淡い色をしていて、ふわふわと浮かぶ雲がなんだか可愛い。 ……羊みたいだなぁ………… 眠くなるなんて、教師の立場で言っちゃダメなんだろうけど、その空を見上げた素直な感想だった。 ガラッ えっ? 私がガラス越しに見ていた空が、不意に剥き出しになって、視界にスクールバッグが飛び込んできた。 えぇっ!? 「キャア!」 バコッ! うぅ……痛い……あんまり中身が入ってないらしいスクールバッグは、それでもしっかりと私にダメージを与えて下に転がっている。 ついでに私と抱えていた本達も…… め、眼鏡……うん、辛うじて壊れては無さそうかな? 「あれ?」 「あ、あれじゃありません!なんで窓から入ってくるの!」 「悪い、遅刻しそうだったから近道したんだよ。つーか怪我はねぇ?」 「ち、近道って!ここ二階だよ!?」 「俺2年だから」 ……答えになってませんけど。 窓の縁に座っていた彼は、ピョンと飛び降りると自分のスクールバッグと、散乱した私の本を拾い集めた。

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