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「色々と考慮した結果、鈴谷さんと山田さんでペア組んでくださいね?」
やっぱりか…鈴谷が参加すれば、他の問題児たちも参加せざるを得ない。
鈴谷を参加させるには鈴谷を抑え込むことが出来る相手がペアになるのが妥当。
結果、相手は俺。
鈴谷の手綱を握る役が俺しか居ない…そう言われてしまえば俺に拒否する選択は残されていないも同然。
風紀委員長としての義務感?
いや、今はそんな考えはもう無いな。
「わかりました。鈴谷には俺から伝えます。では、失礼します。」
教室から既に何処かへ行ってしまった鈴谷を探す為、生徒会長に挨拶すると教室を後にした。
行き先は屋上。
いつもより嬉しそうな自分がいた事を不思議に思った。
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