天国と地獄

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屋上の扉を開ける。 ギィ…と軋むような音とともに少々重い扉が開いていく。 「鈴谷…居た。やっぱ寝てる。何しに学校に来てるんだか…」 いつもなら起こして戻るの一言を言うだけなのだが、今日は鈴谷を観察して見ることにした。 寝ている鈴谷の横に腰掛けると鈴谷の顔をマジマジと見る。 へぇ、案外整った顔をしているんだな…前から結構イイ男の部類に入るとは思っていたが、至近距離では見たことがなかった。 睫毛長いな。 鼻筋もスッとしている。 唇は厚くもなく薄くもなく。 顔の輪郭も顎はシャープで触り心地も良さそう… 俺の指が鈴谷の頬を勝手に触っていた。 やっぱ触り心地イイな。 あ、なんかムラっと来た。 今の俺の辞書に自制の文字はなかった。 そっと顔を近づけると鈴谷の唇に自分の唇を重ねていた…
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