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これ以上深みにハマる前に顔を背けてキスから逃れる。
幸い顔は固定されてなかったため、それは簡単にできた。
「何をしている…?風紀委員長なのにこんな事して…」
「…寝顔があまりにも綺麗でしたので…言い訳をするならば、本能がそうさせた…?ですかね…」
山田はキスしていた事を悪びれもせず、開き直っている様にも見える。
はぁ…
俺は密かにため息を吐く。
俺がサボると必ずと言っていいほど山田が迎えに来ていた。
毎日顔を合わせるからか…その状況が当たり前になってきていて…
いつの間にか、山田に迎えに来てもらうのが楽しみになっていた…
もう、授業が嫌でサボるのか、山田に迎えに来てもらうためにサボるのかわからなくなっていた。
多分、山田を好きになっていたんだと思う。
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