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「さて、作り始めようかな」
「ああ、あの秋羽君」
「うん、どうしたの?」
「あの、わわ、私も手伝います」
「本当?なら、野菜を切ってくれるかな」
「はは、はい」
ルーシーは近くにあった包丁をもった。
「ちょ、ちょっと待ってルーシー!」
大きな声を出してしまったので、ルーシーの体はビクッと震えた。
「ごごご、ごめんなさい、ごめんなさい」
「いや、俺のほうこそいきなり大きな声を出してごめん。ルーシーってもしかして料理したこと無い?」
「どど、どうして分かったんですか…」
「包丁の持ち方を見たら何となく」
「ごごご、ごめんなさい。私…秋羽くんの手伝いをしたくて…でも、ここ、これじゃあ、私がいたほうが迷惑ですよね」
「迷惑じゃないよ。あっ、それじゃあ今から練習しよう」
「ふぇ?」
「ほら、ルーシー包丁握って」
「こ、こうですか?」
「うーん、ちょっと違うかな。ルーシー後ろごめんね」
俺はルーシーの後ろに回ってルーシーの手を握った。
「包丁はこう持つんだよ」
「わわ、あああ、秋羽くん」
「ほら、こっちのほうが切りやすいだろ」
「………っ(コクコク)」
「じゃあ、この調子で切り続けて」
「は、はい」
ルーシーと一緒に料理を作っていると、一人の女性が近づいてきた。茶髪で髪型はポニーテールをしていた。
「(また、綺麗な人だ)」
この学校の女子たちって綺麗な人たち多いよな
「どうして、あなた達が料理を作ってるの?」
「モリー先生が昼食以外は俺たち生徒で作らないとダメらしいよってさっき聞いたんだけどね」
「じゃあ、今日はあなた達が料理当番なのね」
「そうだね。今日はたまたまだったけど」
「でも、もう一人の……ルーシー・ベルナートさん。あんまり、料理が得意そうには見えないけど」
女性はルーシーの方を見た。ルーシーは慣れない手つきで野菜を切っていた。
「ルーシーは手伝ってくれてるんだ」
「なら、私も手伝おっか?」
「本当、ならお願い。え~っと」
「私の名前はアルマ・フィーネ。よろしく、秋羽東矢君」
「えっ、どうして俺の名前を」
直接会って話をしたのはこれが初めてなのに
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