0人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、モリー先生が魔術と剣術と機械、全て教えるんですか?」
「うん。一番得意なのが魔法なだけ他もちゃんと教えれる。質問は終わり?」
モリー先生が尋ねると周りの人達は何も言わなかった。
「じゃあ、解散」
モリー先生がそう言うとクラスの人たちは教室を出ていった。
「さて、寮に行って荷物でも整理するか。ルーシー一緒に寮に行かない?」
「あの、いい、いいんですか?」
「うん」
俺がそう言うとルーシーは下を俯いてしまった。
「もしかして、一緒に行くの嫌だった?」
「そ、そんなんじゃないんです」
ルーシーは目をキョロキョロしながら答えていく。
「わわ、私、人と話をするのが苦手なんです。だから、友達もいなくて…でも秋羽君はこんな私に優しくしてくれて」
「そんな、大袈裟な」
「私にとってはとっても嬉しいんです。そそ、それで」
「それで?」
「私と友達になってください!」
「あぁ。俺のほうこそ友達になって欲しいな」
俺がそう言うとルーシーの表情は笑顔になった。
「本当ですか?」
「うん」
「ありがとうございます。秋羽君」
「じゃあ、今から寮に行こうか」
「ねぇねぇ、あたしとも友達になって欲しいな」
声がした方向を見るとそこには女の子が立っていた。長い青色をツインテールにしていた。身長は多分163cmだろう。
「ダメかな?」
「いや、全然構わないけど」
「本当?やった~アタシの名前は浅倉愛海(あさくら なるみ)愛海って呼んで」
「俺の名前は秋羽東矢」
「ルーシー・ベルナートです」
「愛海も一緒に寮に行かないか?」
「うん、行く」
自己紹介を終えたので俺たちは寮へ向かった。俺たちの寮は二階建てでほかの建物は縦に高くて、俺たちの寮は横に長かった。
「ねぇ、二人共、部屋の片付けが終わったらさ一緒に外に出かけない?この町のこと、よく知らないでしょ?」
「愛海はこの町のこと知ってるの?」
愛海は自分の胸をトンと叩いた。
「もちろん、アタシはこの町の出身だから、この町のことはよく知ってるよ。それに二人にもこの町ことよく知ってもらいたいんだ」
「そうなんだ、じゃあ、お願い」
「わわ、私も」
ルーシーは手を挙げながら答えた。
「じゃあ、昼ごはんも外で食べたいから、十二時に寮の外で集合。二人共また後でね」
愛海は自分の部屋に向っていった。
最初のコメントを投稿しよう!