第一章 学校に入学

5/10
前へ
/13ページ
次へ
「じゃあ、モリー先生が魔術と剣術と機械、全て教えるんですか?」 「うん。一番得意なのが魔法なだけ他もちゃんと教えれる。質問は終わり?」 モリー先生が尋ねると周りの人達は何も言わなかった。 「じゃあ、解散」 モリー先生がそう言うとクラスの人たちは教室を出ていった。 「さて、寮に行って荷物でも整理するか。ルーシー一緒に寮に行かない?」 「あの、いい、いいんですか?」 「うん」 俺がそう言うとルーシーは下を俯いてしまった。 「もしかして、一緒に行くの嫌だった?」 「そ、そんなんじゃないんです」 ルーシーは目をキョロキョロしながら答えていく。 「わわ、私、人と話をするのが苦手なんです。だから、友達もいなくて…でも秋羽君はこんな私に優しくしてくれて」 「そんな、大袈裟な」 「私にとってはとっても嬉しいんです。そそ、それで」 「それで?」 「私と友達になってください!」 「あぁ。俺のほうこそ友達になって欲しいな」 俺がそう言うとルーシーの表情は笑顔になった。 「本当ですか?」 「うん」 「ありがとうございます。秋羽君」 「じゃあ、今から寮に行こうか」 「ねぇねぇ、あたしとも友達になって欲しいな」 声がした方向を見るとそこには女の子が立っていた。長い青色をツインテールにしていた。身長は多分163cmだろう。 「ダメかな?」 「いや、全然構わないけど」 「本当?やった~アタシの名前は浅倉愛海(あさくら なるみ)愛海って呼んで」 「俺の名前は秋羽東矢」 「ルーシー・ベルナートです」 「愛海も一緒に寮に行かないか?」 「うん、行く」 自己紹介を終えたので俺たちは寮へ向かった。俺たちの寮は二階建てでほかの建物は縦に高くて、俺たちの寮は横に長かった。 「ねぇ、二人共、部屋の片付けが終わったらさ一緒に外に出かけない?この町のこと、よく知らないでしょ?」 「愛海はこの町のこと知ってるの?」 愛海は自分の胸をトンと叩いた。 「もちろん、アタシはこの町の出身だから、この町のことはよく知ってるよ。それに二人にもこの町ことよく知ってもらいたいんだ」 「そうなんだ、じゃあ、お願い」 「わわ、私も」 ルーシーは手を挙げながら答えた。 「じゃあ、昼ごはんも外で食べたいから、十二時に寮の外で集合。二人共また後でね」 愛海は自分の部屋に向っていった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加