その22

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「私はオナゴを抱かない。抱かれる気もない」 ハッキリと言い切り、射るような視線で三上をみる。 三上はお鈴の局を崇拝する以上に愛していた。 しかし、その愛が時に邪魔をする事をお鈴の局は知っていた。 そして、愛が大きいが故に起こるこれからの事態も分かっている。 「私の邪魔をするようであれば、オマエに暇をだす」 「はい。お鈴様の邪魔は致しませぬ。どうかお傍に置いてください」 三上の瞳からは涙があふれ、畳を濡らしてしまっていた。 「私に忠義を示せ。愛など不要じゃ」 お鈴の局はそう言い放ち、三上を部屋から追い出した。 三上は涙を堪えながら、自室へと帰って行った。
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