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そして、何を思い立ったのか、紗江に布団にくるように言った。
「疲れている。私が寝るまで身体を揉みほぐせ」
そう、寝所の番の女中に一晩中、身体を揉ませるおみつ。
誰もが嫌がり、女中たちの間では『地獄』とまで言われている。
紗江は、おみつの足もとに跪くと、ゆっくりと足先から揉みほぐしていった。
脚にあるツボを何カ所も刺激し、強弱をつけ揉んでいく。
しばらくすると、おみつが身体をくねらせ始めた。
「大丈夫ですか?おみつ様」
紗江は笑いを堪えながら、おみつの太ももへと手を滑らせる。
腿の内側にあるツボを刺激すれば、おみつの口からため息に似た吐息がだされた。
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