その20

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「七美、体調が悪いようなら無理に同行しなくってもいいからね」 桜海姫が七美をいたわる。 「大丈夫です!七美は元気一杯ですから」 弾けるような笑顔を桜海姫にむける。 せっかくの外出を心待ちにしているのは、桜海姫だけではない。 「桜姫様。町には新しい色々な食べ物があるみたいですよ」 まさに色気より食い気。 「ふふふっ。あまり食べ過ぎないようにね」 桜海姫から笑顔がこぼれた。 二人でにこやかに笑いながら、用意を進めるのであった。
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