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泥温泉でしっとりとした桜海姫の肌は、もちもちとしており、つい触りたくなるような輝きを帯びていた。
寝所に入られれば、すぐに深い呼吸に変わり、眠った事がわかる。
「七美さん、お風呂お先にありがとうございます」
寝所番をしていた七美の元に、他の女中がやってきた。
七美はその女中と交代すると、自らも温泉に入る為、離れの湯場へとむかった。
「失礼します~」
脱衣所には一組の着物が置いてある。
七美は声を掛け、着物を脱ぎ始めた。
濃い湯気が立ち昇り、先に入っている女中の姿をすぐには確認できずにいた。
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