第1章   再会

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もう一度冷静に考えてみよう。 今日子が到着するまでに整理しておく必要がある。 だって、私たちには空白期間があったのだから。 たとえ姉妹であっても、その間、心は離れていたのだ。 その間に今日子の心は私の思いもつかないところへ 行ってしまっていたかもしれないのだ。 だから、ここは丁寧に そして周到に 整理し直しておく必要がある。 それが今の私たち家族、高崎家を守ることでもあるはずだ。 いや、私が今やらなければならないことはこのことのはずである。 まずは自分の家、家族を守ること。 これが大切であり、優先されるべきことのはずなのだ。 夫に相談できない現時点においては、 それは正しいはずだ。 そして、それが夫への申し訳なさを 少しでも埋めてくれるはずだ。 そんなことでは埋めきれるものではないほどのことなのだけれど・・・ とにかく私はそう信じることにした。
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