第1章   再会

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最初はどうしても信じられなかった私も 時間をおいて 妹のその声のトーンと 間合いから 「本当にそうなんだ」 と思うようになっていった。 冷静に受け止めなければならに事実。 そして、義弟がそういうことをしてしまったんだという 逃れられない事実。 今。私はそれを突きつけられているのだ。 そして、ようやく これはまず妹の話を事実としたうえで、 進めなければいけないことなんだ ということが頭の中に浮かぶようになってきていた。 徐々にその起きてしまった事実を受け止め、 次にその対処を考えるという段取りというか、 流れを考えられるまでに 少しずつではあるが頭の中が 整理できて来はじめていたのだ。 そして、その時にはまた今までとは違った震えが 起こってきたのであった。 それは言いようのない震えだった。
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