第1章   再会

6/19
前へ
/39ページ
次へ
とにかく、メールの内容はわかった。 妹が突如として私に連絡をしてきた理由はこれでわかった。 そして妹は5年ぶりのその電話で、 こう確かに言ったのであった。 「姉ちゃん、私が悪かった。ごめん。」と。 そして、こう続けたのだ。 「だから、お願い、助けて」と。 私はとりあえず会って話を詳しく聞くことにした。 事が事だけに、電話で済ませられる話ではない。 会って顔を見て話さなければ何も始まらないと 判断した。 一度会うことを決めるまでにそんなに時間は要しなかった。 とっさに、 「とにかく、一度私の家に来て」 と告げたのだ。 妹の返事は即答だった。 「今からすぐ行く」と・・・。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加