第3章

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「吉乃様ーー それは無理でございます 吉乃という名は我が母の名 何があろうとも その名を呼び捨てになどできるわけはございません それは私だけでなく この城内に住まう者で 呼び捨てにできるのは 父上様以外におらぬでしょう」 「そうですね 奇妙丸様の大切な母君の名を お借りしております 織田家の皆様ーー 特に奇妙丸様には大変申し訳ないことと感じております」 軽く頭を下げた
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