第6章
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「体は感じているのに いつも 心では 俺を拒否している吉乃がーー 昨夜は 自分自身をなぐさめるために みずから男をーー俺を 求めたのだから 驚いた ーーだが そなたは 母として子の命を救うために ここにいるのだろう? 壊れてしまったら つらき記憶をなくしてしまったら 誰が お前の子 甚五郎を救うのだ?」
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