第6章

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それから 城主様はぽつりぽつりと昨夜の私の様子を話した… 『壊してください、いっそのこと 壊れてしまいたい つらき想いを引き裂いて 消えてなくなればよいのに つらき 記憶などすべて 消えてなくなればよいのに』 城主様が 寝所でわたしの体を求められ 抱かれながら 半狂乱的に 何度も同じようなことを口にだしていたそうだ
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