第8章

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すぐに城主様のもとへ連れて行かれた 近江の地図など眺めながら のんびりとしておられた 「城主様 吉乃にございます ただいま城下より戻りました」 「うむ、すべて予定通りか?」 「はい、ぬかりありませぬ 我が家臣らは 三崎家へと発ちました 侍女の一人はわたくしとほぼおなじ背格好のもの… 小倉家正室の証である、藤の衣を着せて旅立たせましたので 六角家とて 小倉家正室が三崎家に身を寄せていると思うことでしょう」
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