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すぐに城主様のもとへ連れて行かれた
近江の地図など眺めながら
のんびりとしておられた
「城主様
吉乃にございます
ただいま城下より戻りました」
「うむ、すべて予定通りか?」
「はい、ぬかりありませぬ
我が家臣らは 三崎家へと発ちました
侍女の一人はわたくしとほぼおなじ背格好のもの…
小倉家正室の証である、藤の衣を着せて旅立たせましたので
六角家とて 小倉家正室が三崎家に身を寄せていると思うことでしょう」
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