第11章

23/31
前へ
/31ページ
次へ
「なぜ そのような… 織田家にとって大切な話をわたくしにしてくださるのですか?」 「あなたに知っていてほしかったのですよ、もう一人の吉乃さんに」 「千代さん 六角が滅びた今、かりそめの御名をお返ししなければなりませぬ わたくしの名は…… 小倉鍋と申します」 「お鍋の方… それがあなたの名でしたかーー でも吉乃さんという名も似合っておいででした だって 生駒吉乃様とて本当の名ではない 若がつけた名」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加