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「であるか」
「さあ 甚五郎
ずっと謝罪したかったのでしょう
わたくしたちがこの屋敷を出る日も近いのです
謝罪するなら今日の他にございませぬ
謝りなされ」
無礼を働いた 我が息子甚五郎を前に出した
「織田様
この命を救いくださったこと
また 母のお産のために この屋敷や産婆などお心遣いいただいたこと
お礼申し上げます
いつか 小倉家が再興した折 改めて この御恩に報いたいと存じます」
と両手をつき 頭を下げながら 甚五郎は立派に謝罪した
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