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「であるか
だが 甚五郎
どうやって 小倉家を再興するというのか?
まだ 元服もしていないそなたと
赤子の弟と いったいどうやって再興するというのか?」
甚五郎は黙ってしまった
小倉家家臣もわたしも誰も 小倉家再興の道筋が見えていないのだからーー
「甚五郎
しかとものごとの道筋がたっていないときに
簡単に口に出すべきではない
それが いずれ 当主となる身の上のお前ならなおさらのことーー
覚えておけ」
「--はい 申し訳ありませぬ」
甚五郎が再び謝る
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