君との距離。

第22話

どうかしたのかと問われて苦笑しながら"友達がどこかで遊ぶ予定を入れようとしていたから逃げてきた"

と答えるしかなかった。

しばらくして、放送がかかると教室からぞろぞろと人が出てくる。

その光景を見ながら、慶とも別れ列に並ぶ。

並び終わるのを見ながら、友達と話していると担任に呼ばれ、クラスメートに声が聞こえないくらいの距離で話す。

その内容は、入院の事をみんなに言うか言わないかだ。

もちろん言うつもりは全くない。

このせっかくの卒業式の日を台無しにしたくないし、見舞いに来られても五月蝿いだけだ。

と答えると、移動開始の時間が迫っていたので、話を強制終了させ列に戻る。

担任からの視線を受け流し友達と少し話した後、移動が開始された。

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卒業式が開始されると長い授与式が行われ、その後は順調に進み、何事もn......泣く人はいたが、無事卒業式を終えた。