第一章

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私は死なない。 否、死ぬことが出来ないのだ。 青年は怖がるだろう。 目の前に居るモノの正体を知ってしまったのだから。 知らなければ良かったと嘆く。 みんなそうだ。 顔を上げた青年は、泣いていた。 どうして… 「僕にはおねーさんの心を癒やす術もなにもない。 でも、僕は化け物とかそんなの関係なくおねーさんと一緒にいたい。」 手を掴んで、私の目をしっかり見つめ言われた言葉は空中をさまよい、やっと頭に届いた。 …恥ずかしい!! こいつはいつもぺらぺらとっ!! 「そう思ってるのはお前だけだ!」 乱暴に言葉をぶつけて、手を振りほどいた。 手の温もりが消える。 立ち上がり森の方へ向く。 にやけた顔を見られたくなかったのだ。
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