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青年は森の中へ走っていった。
「さぁ来い、人間」
この家と花だけは誰にも触らせない。
私はもう何も失わない。
「ルゥ」
目の前に、死神が持つような大きな漆黒の鎌をだした。
これは魔喰と呼ばれるモノだ。
持ち主の魔力を喰い、その量や質によって強さの変わる武器。
普段は形が変えられるから持ち運びが楽でいいが、魔力が少ない人は大量に喰われて動けなくなるため、あまり使える人間はいない。
私は鍵がついたネックレスだ。
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