第一章

12/22
前へ
/95ページ
次へ
「おい!こっちの方から光がもれてるぞ!」 野蛮な声が聞こえる。 「ルゥ、私の愛しい鎌。  今日は人間の記憶を刈りたい」 “我が愛しの姫。    アナタ様の望むままに” 魔喰には、一つ一つ違う特殊な力がある。 魔喰自身が透明になる力、魔力を他人から吸い取る力、重さや形を変化させる力など。 私のルゥは、刈るモノを選べる。 形あるものは勿論、魔法や目に見えないモノも刈れるのだ。 空間を刈ることは禁忌だと言われたためやったことはないが、出来るらしい。 やる気はないが。 「家だっ!家があったぞ!!」 近づいてくる。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加