第一章

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この世界に絶望しても、私は生きなくてはいけない。 それは時の神との契約だ。 「お前達の記憶も刈ってやるよ。 それが嫌なら消えろ」 「魔女の言うことなど信用出来るか」 なぜいつも私の話を聞いてくれないんだ。 後ろから火の矢が家に向かって放たれる。 魔法ですらないそれを止めるのは簡単。 鎌で矢を折っていくだけ。 すぐに矢は飛んでこなくなった。 「くっ離せ」 「…!」 この声は…青年!? 振り向くと、森の方に男に両腕を掴まれた彼がいた。 「なんのつもりだ」 自分の声だと思えない、低い声。 「その青年は関係ない」 「いいや、こいつと魔女が仲良く話していたという目撃情報があるんでね」 まさか…あの少女が?
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