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この世界に絶望しても、私は生きなくてはいけない。
それは時の神との契約だ。
「お前達の記憶も刈ってやるよ。
それが嫌なら消えろ」
「魔女の言うことなど信用出来るか」
なぜいつも私の話を聞いてくれないんだ。
後ろから火の矢が家に向かって放たれる。
魔法ですらないそれを止めるのは簡単。
鎌で矢を折っていくだけ。
すぐに矢は飛んでこなくなった。
「くっ離せ」
「…!」
この声は…青年!?
振り向くと、森の方に男に両腕を掴まれた彼がいた。
「なんのつもりだ」
自分の声だと思えない、低い声。
「その青年は関係ない」
「いいや、こいつと魔女が仲良く話していたという目撃情報があるんでね」
まさか…あの少女が?
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