第一章

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「まっ魔女め!!一体何をした!?」 「まさか…また全ての記憶を!?」 「今回は私に関する記憶だけだ」 街の人たちの表情が分かれた。 怒りに震える者、恐怖と絶望で動けない者、武器を置いて逃げようとする者。 たくさんの目が、私を見つめる。 ああ、気持ち悪い。 倒れた男に近づいた女を刈る。 私がこんなにおぞましい目を向けられても殺さずにいられるのは、青年のお陰だろう。 気持ち悪くて吐き気がする。 それにしても、久々に魔喰を使っているせいか、魔力消費がきつい。 早く終わらせないと。 その時、遠くから爆音が響き、地が揺れた。 「結界が攻撃された!?」 しかも魔法で。
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