第一章

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男が余裕そうに笑い始めた。 「もう諦めろ魔女さんよ。 魔女は国から殺せと命令が出ているんだ。 逃げられはしないぞ。」 国からの命令じゃ、ギルドが関わっているのか。 しかもこの結界の中にいても感じる膨大な魔力は四天王の一人。 「本当に、最悪」 自嘲気味に笑う。 なんと愚かな人間。 戦争の時だけ私の力を借り、今は脅威となったこの力を消すか。 憎い、悔しいよ。 泣きそうになるのを下唇を噛んで堪える。 また裏切られたんだ。
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